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プレスリリース

2023年06月23日

『カミナシとの包括的パートナーシップ』を締結しました

株式会社オイシスでは、SDGsの取り組みをさらに進め、ごみ削減とより安定した安心安全な商品の提供、従業員の労働環境改善に向けた取り組みを進めています。その取り組みの中核となるDX施策において、現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供する株式会社カミナシ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:諸岡 裕人、以下「カミナシ」)と、食品製造業界とカミナシとの初となるDXのためのパートナーシップ契約を締結しました。

背景と目的

●食品製造業界における社会背景

昨今、食品製造業界では食品ロス、環境への取り組み、原料の高騰、食品安全性の強化、労働人口減少を背景に、より合理的な生産に向けた取り組みが加速しています。なかでもSDGsに対する取り組みは特に重視されており、その促進として品質管理部門や製造ライン・流通などに代表される、人の手に頼らざるを得ない業務の自動化や、製造過程の間接的な業務の運営精度を高めることが、急務とされています。

●オイシスでの取り組みについて

現在、製造時に出た食品廃棄物を堆肥などにできるバイオ式ごみ処理機の導入、サイズや見栄えの問題で出荷に適さない食材を利用したアップサイクル商品の開発、エネルギー削減に向けた大規模一括製造を可能にする食材保管庫の増設などの取り組みを行っています。

その手段として、現場のDX化が大きな役割を占めており、現場 DX推進のプラットフォームである『カミナシ』を2022年からオイシスデリカ事業部でのテスト運用をきっかけに、サラダ・惣菜・スイーツ製造部門などで部分導入をスタートしており、2023年7月に全工場への導入を予定しています。

業界最高水準の安全性と高品質な商品の提供に向けて、さらに開発から製造・流通などの複雑な運用業務を抜本的に見直し、業界全体での新たなDXの指標となるような改革を目指すために、現場DXにて多大な成果をあげているカミナシと初となるパートナーシップ契約締結に至りました。

●具体的な取り組み例

既に導入していた部門では、品質管理業務において、製造工程中の温度管理や衛生管理など現場担当者が主体となってDX化することで、これまでに、生産業務で管理作業に従事する従業員の作業時間を1ヶ月トータルで100時間削減を実現してきました。

その結果、生産性と商品管理の安定性の向上の成果以外にも、担当した若手社員のモチベーション向上や現場内での環境改善へのカルチャー組成に大きな成果が出ました。

●パートナーシップ契約によるシナジー

カミナシと包括的なパートナーシップ契約を締結し、今後さらなる現場のDXを推進することは、より安心安全な商品をお届けするオイシスの責任を果たす意味でも重要なことであり、また、オイシス内における若手人材の育成に役立て、地域の雇用の促進と安定化に繋げていきます。

オイシスからカミナシに対する、プロダクトへのフィードバックや人材交流やテスト運用などの開発協力体制の提供を行い、カミナシによる開発スピードの加速を実現するというシナジーを起こします。

具体的な連携内容

●オイシスの全拠点においてカミナシを導入

パンや惣菜を製造する全工場9拠点のほか、直営ベーカリーショップ28店舗へ『カミナシ』を導入します。

●若手社員を中心としたデジタル推進人材の育成および現場内の改善へのカルチャー組成

『カミナシ』導入推進チームを工場や店舗にも拡大し、そのプロジェクトに参加する若手社員をデジタル推進人材として育成。

さらに、現場の業務を見直すことで現場内の改善カルチャーを組成します。

●カミナシのプロダクトへの開発協力体制を構築

開発中の新プロダクトβ版のテスト運用への協力、既存プロダクトへのフィードバックなど、ユーザーとして開発協力体制を築きます。